2016年8月2日火曜日

【茶道クラブ】  ~食礼~

 
今回は佐藤先生が日本料理の食礼をおしえてくださるとのことで高松の桂川まで行ってきました。
 
予約時間丁度くらいにいかないと準備の関係もあるので、(店によっては入れてくれない場合もあり)皆で駐車場で待ち合わせて時間ぴったりに入って行きました

 
店の外に暖簾が掛けてありました。暖簾とは商店の入り口などに営業を示すために掲げられるものであるため、暖簾が掛かっていなければまだ営業準備ができていないことなので、ちゃんと暖簾をくぐって行きました。
 
よくある「営業中」とか「準備中」の看板のかわりですね。

 
 
 店に入ってここから靴を脱いで通された座敷へ入っていきます。靴は茶道で習う通りまっすぐ前を向いて脱いで、それから向きを変えて靴の向きを変える。
 
 お尻を向けて脱ぐことはしません。下足番がいれば直してくれるのでそのままあがります。座敷なのでお茶室とおなじ白いソックスがベストですが、素足でなければ失礼にはあたらないかと思います。
 
 座敷の席順はお茶と同じ、床の間に近い席で左側かもしくは庭が見える場所が上座です。下座は入口に近い席。床の間には絶対上がってはならないので(お茶室と同じ、軸や床飾りは高価な物が多いです)鞄もおくのはタブーです。鞄はサービスの方が通れるように自分の足元に置くか、指定された場所におくようにします。今日の軸は「鬼やらい」。豆が一粒だけかかれているのですが、これを桃の種とみれば軸の右側に桃太郎を連想することができるため「昔話」。見る人によって右側の空白部分の物語が広がる安食ひろ先生の作品です。小さい子供を連れてくる場合は床に上がらないでじっと席に座っていられる年頃になってからがいいでしょう。お部屋はお茶室同様お香が焚かれていました。
 
 料理が運ばれてきたらナプキンは膝の上に広げます。御箸に帯が付いているので、一本ずつ抜くとはずせます。ちぎってとるのはやめましょう。
  日本料理は器が高価だったりするので、指輪などの装飾品はお茶のときと同様、はずした方が無難です。結婚指輪以外は外して伺いましょう。
  まずはつきだしにふくさ蛸と叩きオクラとトマト酢。蛸をたべやすいようにふくさに包丁を入れてありました。
 

 
煮物椀もお茶と同じ、蓋をあけて香りをまず楽しみます。香水は日本料理の大切な香りの邪魔となるのでつけていかないのがマナーです。
 
器と箸の取り方はまず器を取って左手に持ち、箸を右手で取ります。鱧と蓮根餅のお椀。暖かいうちに頂き、終わったら蓋をしておきます


 

 お造りは鯛ととろ。白身の魚は加減酢、赤身の魚はしょうゆと二種類。山葵はしょうゆに溶かさずに刺身の上に少量のせていただきます。
 
 穂紫蘇は箸でしごいて醤油の中に入れていきます。薄い味から濃い味のものへと食べると料理の繊細な味を丁寧に味わうことができます。この場合は白身の鯛→赤身のとろとなります。



 
 自家製胡麻豆腐、木のスプーンがついていますが、スプーンでは胡麻豆腐を一口に分けるのが困難なため、箸で頂いて、最後にスプーンで残ったたれをいただきます。
 
 手間をかけてよく練られているので、感謝をこめてたれまで残さず頂きました。
 
 八寸は季節ごとの味覚を取り入れ、日本料理らしく美しく盛られていました。
 
 まずは視覚で楽しんで、そのあと舌で味わう。いちじくやとうもろこし、琵琶の種に鰻や鱧など山の幸海の幸がとりいれられているのはお茶と同じです。

  



 
 
 炊合せは豚の角煮のジャガイモあんかけと冬瓜。暖かいうちに頂きます。
 
 この後ご飯となりました。大将がよそってくれるのでそれに従います。
 
 料理屋さんではサービスの方によそってもらうのがお茶との相違点です。遠慮なくおかわりもついでもらいました。
 

デザートに桃とトマトのアイス。糖度の低い桃が手前に盛られているので桃から先に食べます。
 
デザートの後に番茶が運ばれてきました。食事の後口を消す役割があり、お食事終了となりました。

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