2010年9月15日水曜日

【茶道クラブ】2011年9月15日(木)

【茶道クラブ】

 

掛け物 円相
見る人がこれを何と解釈し、これを何とみようと「心々にまかせて」よい。が「これなんぞ」と、銀行員がお金のことだと思い、饅頭屋が饅頭を思い浮かべ、酒飲みが盃を考えたという笑い話があるそうですが、それではせっかくの円相がかたなしとのことで多くの場合、短い賛語が添えられています。「無尽蔵」「無一物中無尽蔵花有月有楼台有」の句を念頭に書かれてあります。無一物というのは、何もないということではなく、何者にも囚われることがないということです。そして、煩悩や執著を離れたこころで物事を見れば、すべてがありのままに見え、花も月も楼台も、すべてが自分なのだということを、この詩は意味しています。

花 芒(すすき) 桔梗 吾亦紅(われもこう) 時鳥(ほととぎす)

花入 砧 
砧とはきぬをうすでつく。布を砧で打ち柔らかくすること。その作り上げた冬の衣服は、遠征している夫の冬服として届けられるという古習があり、秋になり湿度が低くなり、空気が透明感を増す、そんな中、砧を打つ木槌の音が乾いていて遠くまで響き、その農作業も一段落して農村も農家も静まり返っている中だけに、一層、暮れていく秋、暮れていっていよいよ冬が迫っているという哀感が募るという表現にもちいられるようです。 

茶碗 織部焼 安食ひろ
出雲のピカソとか
棗 輪島塗 細谷正樹 月松林 

長江万里船任去来 
干菓子 赤とんぼ うず 

立花大亀老師 京都大徳寺塔頭の徳禅寺住職の書
きわめて大きな川を船任せに往来する情景はとても穏やかな心になりますか?

 

中置 道具畳の中心に風炉を置く手前で火気が恋しくなる時季に客の方へ風炉を近づけ、反対に水指を勝手付の方に遠ざける心尽くしのお手前 
蹲(つくばい)とにじり口 にじり口からは帯刀して中に入れないので、刀置きなどが古くはあったようで、中の茶室の空間は身分の差なく平等な世界。そして中に入る前に蹲で手と口を清めます。
夕方になると虫の音も聞こえてきて、季節は秋を実感する1日でした。