文字通り水の月です。人間も60%(新生児や老人ではかわります)以上が水ですから、私たちそのもので、お茶にとってもこれがないと始まらない。京都でお茶が栄えたのも水のよさということがあるそうです。山でふった雨がいろんなものを溶かして流れてくる、水の成分を可視化できたらおもしろそうですが、各地でいろんな名水があります。世界中の中でも、やはり日本の水がお茶に適して栄えていったのかなと思います。こんなに水が豊でも日本は水輸入大国で、森林は他国の自然破壊によって保全されているといわれていますが、果たしてそれはわれわれの物だったのか?領土問題、資源確保、世の中には所有権をめぐって様々な悩みがありますが、自然がもたらしてくれる恩恵によって生かされていることを、忘れないようにしたいと思います。
軸 大道透長安 大道 長安に透る
全ての道はローマに通ずのアジア版かと思いましたが、ある僧が師に“如何なるか是れ道”と問うたら“ウン、道か、道なら垣根の外にあるよ”と答えた。“いや、道路のことを問うているのではありません。人間の踏み行うべき大道について問うているのです”と迫ると”大道 長安に透る“と答えられたという故事があるそうです。ここで長安とは悟りの世界を意味し、したがって着衣・喫飯・行住・坐臥など日常茶飯事が、すべて悟りの世界に直結しているということである。当たり前のことを当たり前にやる、それを離れて特別に道があるのではない、という教えとのことでした。
瑞山 茶碗 曳船 堀内宗完書付
表千家ですが、流派を問わず、お目にかかったときはこの世の人とは思えない程感動した宗匠の茶碗です。
曳く人も 曳かれる人も 水の泡の 浮世なりけり 淀の川船
淀川の船を曳く人にも、その船に乗っている人にも、この世は水の泡のようなものだ
曳く人は貧しい人たち、曳かれる人はその船にのる裕福な人たち、そうした貧富の差も、船の周りの水の泡と同じように、浮世のことだけ はかなく消えていく存在であることは同じと諭されているような気がします。
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今日は皆で短歌作り!っていっても次の
句告げません・・・。披露は後ほどに。
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今日は元町の丸山先生、デビューです。
宗和先生じきじきにご指導くださいました。
緊張しただろう・・・、姿勢もいいし、
ノリもいいので今後に期待。
H24.6.21 |