2014年4月30日水曜日

【monoづくりclub】平成26年4月29日

平成26年4月29日(祝)、高松市木太町にあるケーキ工房「なぁ~ちぇ」 にて、ケーキづくりを体験してきました。
 
 
 
今回は、いちごのカスタードタルトに挑戦☆
 
カスタードづくりは意外と大変。。牛乳やバニラビーンズ、卵黄などを混ぜて火にかけるのですが、
少しでも焦げてしまうと、最初からやり直しになってしまうそう。
 
丁寧に、でも手早く混ぜるのがとても難しかったです。

 


途中で、コーヒーとケーキを出してくださいました。
とっても美味しかったです。

完成しました!
 
旬のいちごと生クリームカスタードのちょうど良い甘さが絶妙で
とても美味しくいただきました。

【茶道クラブ】平成26年4月16日

西日本ファーマシー茶道部の皆様へ

 2月23日の月次釜、4月6日の栗林公園掬月亭でのライオンズ茶会においては お忙しい中、多大なご協力をいただき ありがとうございました。また 砂原社長にも わざわざおいでいただき感謝いたしております。

 5月(皐月)は薫風香る緑の季節、お茶の世界では初風炉の月です。気持ちも新たに ご指導させていただきたいと存じますので どうぞ たくさんの方々のご参加をお待ち申し上げております。

                                  佐藤宗由茶道教室 佐藤宗由
 
 
  


 百鳥花開千古春 百鳥 花開いて千古の春

春になり花が美しく咲き芳香を放ち、百鳥がおのずから慕い寄ってくる。この自然界の営みは千年変わらず続いている。私が生まれる前から在り、きっといなくなっても続くであろう。そう考えればいかに人間の存在がちっぽけなものかあらためて思い知らされます。われわれはほんの宴の終盤に姿をあらわし、そしておそらく掻き乱して消えていくが、きっと自然はそしらぬ顔して「人間?そんな種族もいたのかな」と我々がいなくなった後も続いていくのだろう。そんな私たちにも春は色とりどりに目を楽しませ、妙なる音色に耳を喜ばせて慰めてくれる。自然の恩恵の深さに改めて畏敬の念を抱きました。

   

花 はなみずき さつき梅

 侘助茶入 小堀遠州(1579-1647) 中興名物

 形姿の侘びた風情から付けられた名で茶入れの底に「甫七」と彫られており、宋甫「小堀遠州」が七つ焼かせたものの一つ。袋形の口を寄せたような姿で、七宝耳付き、胴下部に四本ずつの斜線を組み合わせた矢来垣紋が彫られています。口縁から黄釉が一筋なだれ景をなしています。安永(1772-81)のころ松平不昧の有となり、外箱・袋箱・蓋箱はいずれも不昧筆であるそうです。
 

桑小卓 仙叟(1622-1697)好み 桑木地の四本柱三重棚で中棚がずっと下にあり、これに水指がのせられ、上棚には茶器、地板には平建水が飾られます。江戸時代初期に茶入れとともに時代をあわせています。道具はそこまで考えて取り合わせられているのですね。

 今月はお礼のお言葉までいただきありがとうございました。私達が佐藤先生のお手伝いをするのは“お願いですからやらせて下さいって心から思ってやること”なので、これからもたくさん貢献させていただけたら光栄です。

2014年4月25日金曜日

【あ☆れんじクラブ】平成26年4月9日(水)


今月のテーマは『イースターアレンジ』です。
「イースター」とは、キリストの復活を祝う記念日であり、今では春の訪れを喜び合うお祭りになっているそうです。
イースターアレンジで欠かせないのが、「卵」です。卵は生命の始まりを象徴する意味があるとのこと。今回は卵の殻をそれぞれ持参しました。
そして、今回の花材です。
・ラナンキュラス
・ガーベラ
・アルストロメリア
・ブルースター
・ムスカリ
・アイビー
・スイートピー
まずは、お花をアレンジしていきます。
 


色とりどりのアレンジができました☆
ただし、今回はこれで終わりではありません。飾りつける卵をデコレーションしていきます。
ペイントした卵にシールやリボンで可愛くデコレーション☆みんな夢中になって作りました。
イースターエッグの出来上がりです!!
 
最後に卵をアレンジに飾り付け☆


春のお花が盛りだくさんのアレンジです。イースターエッグは鳥の巣風にアレンジの中に入っています♪今回はイースターエッグの作成もあって、いつもとは違う楽しさがありました。アレンジも可愛く仕上がり、春の温かさが感じられます☆

2014年4月11日金曜日

【茶道クラブ 番外編】平成26年4月6日

一周忌 2014.4.6 高松 桂川にて
 

軸 夢 一切の有為の存在は夢幻泡影の如く、露の如く亦電の如しと、応に是くの如きの観をなすべし  

 一切の存在は必ず死ぬものであり、しかもその人生は短く、かつ一回かぎりである。いくらもがいても死を免れることができないなら、目をそらさず人生畢竟夢なりという冷厳な事実をはっきりと認め、限られ許されている短い生の間、力いっぱい生きようという意味で追悼の場によく掛けられる軸です。

 庭の花を手折ることがきらいな父は家の花瓶に胡蝶蘭の造花を入れていました。今日だけは特別生花で飾り付けさせていただきました。




正客は陰膳にさせていただきました。膳出しのご飯は炊きたての柔らかい物。
飯は三段階に分けてその蒸れた変化を味わいます。汁は白味噌仕立て ごまどうふ こごみ 溶き芥子。この器でたべたら美味しい気がすると言っていただきましたが、保温のよさと吸い口のよさは漆器以外には考えられず、熱い汁を入れても手に持てるのもjapanといわれる漆器のよさです。また蓋は香りを御馳走ととらえ逃がさないためにも欠かせず、日本人の繊細さゆえの道具です。ごまどうふの舌ざわりと汁の口当たりのよさは、ひたすら練り続け、丁寧に漉しとった手間の証です。こごみの緑と芥子の黄色と配色も見事です。向付は天然鯛 防風 海苔 山葵 加減酢。向付の器は父の好きだった山吹の乾山写し。庭の山吹はまだつぼみですが、主亡きあともこの器に負けないくらい見事な花をつけてくれそうです。煮物椀は鮑、白きくらげ、蓬麩、木の芽。残された者は磯の鮑の片思いの如く、ピッタリの貝がない鮑のようなさま。蓋をあけると、お約束通り見事に香りが立ちました。




 

焼き物 鰆の味噌漬け 一匹の鰆を以ってもてなさん 高浜虚子の俳句にあるように旬のものを最も美味しい状態で用意していただきました。取り箸は中節です。

 炊き合わせ 木の芽 ふき たけのこ めばる 骨を丁寧に取り去って炊いてあるのでそれと気付きませんでした。青竹の箸は元節。向付けの器にとるのがお約束ですが、計算通り綺麗におさまっています。





和えもの 花山葵 あさり このあたりでお涙頂戴という趣向の狙い通り刺激的な辛さ。
箸は元節です。

三回目のご飯は蒸らしあがったご飯をたっぷりと。小吸物は油で揚げたつくし。



 

八寸 からすみ たらの芽 魚卵好きな故人に合わせて海の幸は大きく切り分けていただきました。たらの芽は糖尿病予防効果があるのだそう。箸は中節です。

 湯桶と香の物 沢庵 春きゃべつ 昆布 おこげの入ったお湯を椀に注いで沢庵で綺麗にゆすいで清め湯を飲み干すのが禅の作法です。箸は両細。陰膳のご飯は綺麗に折りに詰めていただきもちろん全部いただきました。料理も丁度いい量で残らず綺麗に無くなりました。
 
 
 



主菓子 花筵 見事に咲き誇って潔く散っていく桜に敬を表して。

水菓子 いちご ムース きなこアイス 畑には父の残したいちごの子孫が100株今年も頑張っています。
 
 
 お包み 菜の花(きんとん) 桜餅 行く春(上用) 舞(きんとん)いずれも花好きな父を慕って

一周忌において、人間の小ささや無意味さにある意味をもたせようとする宗教に癒されました。法事の席にて本来精進であるべきですが、生前大変気前がよく人に奢ることが好きだった父に倣って多少慣例に逆らって桂川さんにも大変無理をさせました。御容赦ください。

健常な時に人を思いやることは簡単ですが、病身のとき、亡くなった後いかに慕い続けることができるかをあらためて考え、一番最悪だと思っていた時に、一年たって振り返ればたくさんの手を差し伸べられもっとも幸せな状態にあったことに気付きました。大変多くの方々の助力によって一年乗り越えることができたことを感謝します。あるがままを受け入れ、失う事を恐れずにいられる強い人間になりたいと心から思います。


佐藤先生には懐石の流れから作法まで丁寧にご指導いただき、事前の準備にはまるでご自分の席であるかのようにこまかい心配りで手を貸していただきました。茶道クラブの一員として佐藤先生のもとで学ぶことができ、おかげでこのような立派な一周忌が行えたことを心から感謝いたします。

2014年4月8日火曜日

【茶道クラブ】平成26年3月19日



壁画 敦煌

敦煌はかつてシルクロードの分岐点として栄えたオアシス都市で莫高窟と敦煌文書が有名です。これは元の時代の壁画だそうです。敦煌文書とは莫高窟の壁の中に大量の経典、写本、文献が封じられ1900年に発見された。1000年ごろ運び込まれその後850年ものあいだ打ち捨てられぐっすり眠っていた。その量とバラエティの豊かさは古代言語の研究に恩恵をもたらしたといわれています。これら多種多様の言語が入り乱れてあったということは、それらの文化が当時百花繚乱の様相を呈していたことにほかならず、絵画や染織の模様にはインド、チベットはもちろんイランやトルコ、西欧の手法がいたるところに見出され鮮やかに残っています。

日本などの正倉院のように千年以上ものあいだ人から人へと伝わっていく歴史的文化財を「伝世古」といいます。一方中国などは、全土を支配する国がめまぐるしく変わったため、土の中から発掘されるかたちで結果的に伝わっていった文化財を「土中古」といいます。日本の方がていねいに思えるかもしれませんが、数が少なかったため大事に保管することができた。一方は数が膨大なため土の中で埋まってしまったといえるかもしれません。文化財を作り、愛するのも壊すのも人間。いつの時代でも文化財の天敵は戦乱で石窟寺院だけは石が堅くて壊れにくいから破壊されなかった。石質がもろく仏像は塑土でつくられている敦煌莫高窟が破壊にあってもいまにのこるのは、中原からあまりに遠く、しかも砂漠の中につくられているからで、欲と権力が渦巻く俗世界からはるか彼方にあればこそ残った。人間の軌跡を破壊するより作り受け継ぎ伝えていく人間になりたいと思います。
 
 


軸 花開萬国春

日ごとに暖かさが増し、花が咲き始め、長い冬から本格的な春の訪れを感じられるこの喜びが未来永劫続くことを祈る気持ちを込め、悟りの尊い境地を得ることで感じられる永遠の時間の素晴らしさを表しているそうです。
 




天竺(インド)の紙の釜敷 香合 木魚

天竺は西遊記の玄奘三蔵一行が目指した地。シルクロードの先の東洋の神秘的な理想郷へのあこがれが彷彿とされ、かつての敦煌の繁栄も偲ばれます

木魚は読経するときに打ち鳴らすことでリズムを整え、また眠気覚ましの意味もあるそう、魚を模しているのは、ねむるときも目を閉じない魚がかつて眠らないものだと信じられていたことに由来するのだそう。中国仏教が追放され、交易がなくなると、経済の動脈を断たれた敦煌は衰退し長く忘れ去られ見向きもされなくなってしまいますが、遺跡がまるで眠りから覚めて再び輝きだす様は不思議な宗教の力を感じます。


 

 
散華盆 花 椿

散華とは華を散布することで仏教では仏を供養するために華を散布する華の芳香によって悪い鬼神などを退却させ、道場を清めて仏を迎えるためとされる。



 


菓子器 古染付 明の時代

寿という字がちりばめられていて、裏をかえすと蓮の形をしています。平面的にも立体的にも大変美しい見事な器。形も繊細でひっかけてしまいそうだし、古い物なので大切に扱わないとちょっと怖いです。今月も貴重なお道具惜しみなく拝見させていただきました。