2016年6月29日水曜日

【茶道クラブ】 ~お茶事~



 今日はクラブの皆でお茶事をさせていただきました。初めてのことなのでおもてなしの勉強です。お茶で人をお招きするということを一から佐藤先生に教わりながら、お客様には会社でお世話になっている方々に足を運んで頂きました。案内状を書くのも筆で一苦労があり、6名のお客様が決まりました。暑い時期で先生の配慮により立礼でのご案内です。
当日の準備、作法通り門前に打ち水をします。水で場を清めるということで、すべての準備がととのい、客を迎えてもよい状態になってはじめて水をうつ、客は玄関に水が打ってあるのを確認して入っていくのだそうです。夏はよほど気をつけないとせっかくの打水が乾いてしまいます。御膳の椀にも露打ち涼感を出します。渇ききったものをきらう茶趣は御膳の箸も湿らせておきます。茶席では水をあげた花がかならず飾られています。生を感じられる花があって、水がある、お茶にとっては重要な心意気です。

 






 料理は本懐石で料理人の方にお願いしています。作っていただいて運ぶだけなのですが、ご飯椀は左、汁椀は右というように器を置く位置にすべてきまりがある。普段意識していないと戸惑ってしまいます。取箸は湿らせた青竹、竹は古くなってくるとどんどん乾燥して色が飛んでしまいますから、真新しい青竹を用いるのというのはおもてなしの表れです。
 
 
 
 主菓子は上用饅頭の鮎。上用饅頭は楊枝を使わずに手で割って頂きます。

 
 
 
 
 
 お茶碗はベルリンの壁の呼び継ぎを使わせて頂きました。安食ヒロ先生作で銘は喝采・歓喜。ベルリンの壁崩壊のニュースは生涯で一番歴史が動く実感がわいた出来事でした。ドイツ市民の歓喜と世界中の喝采。この歴史が繰り返されることのないよう一椀のお茶碗に壁を留めました。忘れてはならないもの、歴史・文化・礼儀作法。歴史を学んで未来を描き、文化を学んでその成り立ちを理解し、礼節をもって尽す。それらを毎月この教室で学ばせていただいています。
 
 
 
H28.6.23

 

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