花 西王母 小葉の髄菜 花入れ 高砂の花入れ 西村徳泉 |
先生があるお茶席での話をして下さいました。老師の方のお席だったそうですが、濃茶は飲み終わり帰ってきた茶碗は、お湯ですすいで建水に捨てるのが常ですが、(濃茶はとても高価なお茶なので若者は勇気がいります。)その方は“坊主ですので”とひと膝下座を向いて飲まれたそうです。それを見ていた先生は大変感銘を受けたとのことでした。誰も真似ができない所作だなと感じました。あと100年生きられたとしてもおそらく同じことはできるようにはなれないと思います。いくら似せても本物にはなれない、偽物では味わえない感動がある。振り込み詐欺だって実際に会って話せば間違えることはないでしょう。車海老の料理も活きで運ばれたものを使った出汁の効いたものであれば、冷凍で外国からやってきたエビと間違えることはないと思います。(すくなくとも地元の私達はと信じたい。)金メッキは純金になることはできません。この老師の方のようにはなれないとは思いますが、すぐに剥がれてぼろになるメッキより、中身も本物の詰まった人間になりたいと思います。
風炉先 如意庵の楠大亀老師からいただいた扇子をあしらったものだそうです。大切な人からいただいたものが姿形を変えて、またこうして皆さんにお話することができるのは感慨深いですね。
棚 竹寿棚
干菓子 小法師
会津地方に伝わる縁起物起き上がり小法師を模したお菓子。七転八起の精神を持ち、無病息災、家内安全の縁起物として親しまれているそうです。会津といえば白虎隊が有名ですね。幼いころからこの小法師のようにしっかりたくましく育てられているのでしょうか。
おもてなし男子修行中です。人をもてなすということは、その人がいる間中その幸福を引き受けるということ。誰かにご招待されたいと思われるためにも、日頃の練習は真剣です。常に相手を思いやる気持ちがあれば、自分も相手も幸せに笑顔になれる。そのようにすれば世界中武器を取って相争うこともなくなるのでしょうか。子供に銃の撃ち方を教えるよりは、おもてなしの作法を身につけさせたいものですね。