2012年1月19日木曜日

【茶道クラブ】2012年1月19日(木)

【茶道クラブ】

~ 睦月 ~ 


明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
お茶室に入る前に蹲で手と口を清めます。寒かったので湯桶もでていました。昔は水道をひねれば水がでるというわけにもいかないので、このように桶に入った水を皆で使っていた。現代のように世界中のものが流通するというわけにもいかず、国内にある少ない資源で生活していた。炭で火を熾して湯をわかすとともに、部屋を温め明かりをとる。竹をつかって道具を作り、近海の魚を料理して食べていた。現代はもっぱらエネルギーなど、非常に多くのものを他国の資源に頼っていますが、国内のものだけで済ませていた時代がある。それでも優雅に暮らしていまに残る文化が発展した。現代はグローバル化で、どこの国の資源をつかってエネルギーを得ているのかも分かりにくくなりました。他国の政治情勢で石油の値段があがったりさがったり、他国のニュースにも影響をたえずうけ無関心ではいられなくなりました。他国の環境破壊は私達の生活が促進しているのかもしれない。数ある資源を枯渇さすことなく、自然を受け入れ現代までこの国を伝えてくれた先人に、思いを馳せてみたいと思います。 

花 白玉椿
花入れ
竹 三原啓三
佐藤 宗和 作 
先生自らのお手作りで花やお茶室と調和がとれた見事な“竹” 

薄器
やり梅 天に向かってまっすぐ枝をのばす“梅”
鈴木 表朔
水差し
老松 取っ手の部分がまつぼっくりで堂々とした“松”
秋峰 作
棚 高麗卓 
松竹梅と構成されていて、日本人としての感性が刺激を受け、おめでたい気分に浸ることができました。 

風炉先 芭蕉 旅立ちの詩 
奥の細道で六百里歩いた芭蕉ですが、長い修行の旅路で、その間には多くの関所を通過していっている、修行者芭蕉の姿が軸の関とともに心に残ります。 

掛け物 
天竜寺管長関牧翁 
掛け物 
関所のことであるそうですが、禅では師家が修行者に授ける公案のことで、その公案に対する修行者の見解が関所手形にあたり、師家はその関守というようなもの 

天竜寺管長関牧翁
神楽鈴 神社の巫女が舞う時に用いる鈴を飾るのは正月に家々を訪れるという歳神様をお招きするため、裏千家のお正月かざりとして用いられるそうです。 

花びら餅 
平安時代の新年行事“歯固めの儀式”を簡略化したもので、600年にわたり宮中のおせち料理として伝わったものを、明治時代に裏千家の初釜で使われ、以後新年のお菓子として使われています。 


福寿草 
旧暦の正月に開花するので、春一番新年を祝う花として、福を招く、縁起のよい花として、鉢植えにして、正月の床飾りとした習慣が、新暦にかわったのちも伝わっているそうです。 


お茶室でお正月のおもてなしをうけ、新年を迎える喜びを様々な形で感じるとともに、今年も新たに目標を掲げ、一つ一つ関所を越えて、日々精進していこうという気持ちが沸いてきました。






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