2012年4月19日木曜日

【茶道クラブ】平成24年4月19日

【茶道クラブ】

~ 卯月 ~



花開萬国春 鵬雲斎 一輪の花が天下に春の訪れを告げる 
ここでいう花開くというのは、単に桜や梅の花がさくことではなくて、心の花が開くこと、悟りが開けること。長い忍苦精進の果てに到来した転迷開悟の喜びをうたったもの
花 卯の花 紫蘭 踊子草

日本で花といえば桜ですが、奈良時代までは花といえば梅だったそうで、これは唐から教わった、でも先生の真似べったりではなく自前の花がほしくなった。そこで登場するのが桜だったそうです。そしては花見が国民的風習になったのは、太閤秀吉の影響ではないかとされ、醍醐の花見など盛大に催され、公家から庶民まであらゆる階層の人々にも親しまれるようになった。こんなに桜が好きな国民は稀だそうで、花といっても一週間で散ってしまうし、その後は葉ばかりで一切役に立たず、毛虫はわくわ、葉はちるわで庭木には一切適しない。たった数日の楽しみのために、一年中ほとんど役にたたない桜を植えているのが日本。戦時中の日本兵も、瞬時咲き誇っては散り果てる桜の花にみずからをなぞらえた。長く咲き続ける梅や菊ではなく、はかないもののなかにある一瞬の美しさに惹かれるのが日本人の感性かと思います。




道心棗 中棗 緑松


道心とは私欲を捨てて仏道にはいった人
四国ではお遍路さんですが、遍路は4月の桜の頃を中心に
巡拝するため春の季語となっていて、この時期用いられるそうです。



桜に童の子 切高台


桜の花びらを追って戯れている子供たちがとっても愛らしくて和みます。
高台も非常に美しいお茶碗



主菓子 練り切り
花いかだ


練り切り生地を赤と緑で着色して、千筋をひいて、桜の花びらをかたどった生地で飾りつけています。桜色がなんともいえず春めいています。



干菓子 ふのやき 松屋藤兵衛


押してある焼印も桜です。今月は桜尽くしのお茶室でした。


H24.4.19

2012年4月11日水曜日

【monoづくりclub】

4月、アートクレイシルバーでアクセサリー作りをしました。
粘土のような素材を粘土細工の要領で、好きなデザインに成形し、石を埋めたりスタンプなどで型押しをして約800度で5分程度焼き、ブラシで磨くと、ピッカピカのシルバーアクセサリーの完成です。
 指輪の他に、ペンダントトップなどを作り、またまた大満足☆でした。




2012年3月15日木曜日

【茶道クラブ】平成24年3月15日

【茶道クラブ】

~ 弥生 ~ 


春の百花 秋の月 夏の涼風 冬の雪
香川支部 副支部長  故 三谷 安治
春に百花有り 秋に月有り 夏に涼風有り 冬に雪有り
若し閑事の心頭に かくる無くんば 便ち是人間の好事節
つまらぬ事を心に掛けねば、年じゅうこの世は極楽さ
  
無門関(岩波文庫)平常心の一節で、悟りの道は普段の心の中にある。
妄想(欲望)を捨て去り、あるがままを受け入れればその人は幸せであると。付け加えて、この世には暑い夏もあれば、寒い冬もある。ただ在るものは、一つの状態と他の状態との比較に過ぎず、きわめて大きな不幸を経験した者のみ、きわめて大きな幸福を感じることができる。生きることがいかに楽しいかを知る為には、一度死を見てみることが必要である。現代に生きる人々が幸せを感じにくくなっているのは、それゆえにでしょうか。普段つまらんようにみえる稽古も、平常心を養いあるがままを感じる心を養う為には大切なことでしょうか?  

茶碗 京焼
浅見与し三造 曲水 
水の流れのある庭園などでその流れのふちに出席者が座り、流れてくる盃が自分の前を通り過ぎる前に詩歌を読み、盃の酒を飲んで次へ流し、別堂でその詩歌を披講するという行事


井伊宗観好み12ヶ月棗 
弥生 桜と雉 朱塗薬器
桜 かざしをる道行き人の袂まで
桜ににほふきさらぎの空
雉 かり人のかすみにたどる春の日をつまどふきじのこゑにたつらん
薬器 本来は薬をいれていた器を転用したもの 


釣釜 
3月にもちいられる釜で天井から鎖でつっています。自在という鎖で微調節します。ゆらゆらと揺れてこころもとないような、春の風情が感じられます。揺れを抑えながらなので、手前は普段より気は使いますが、客からみると優雅で美しくみえます。 

一服の茶をたてて振舞うことはそれ自体、人と人との交わりで、茶道はその修行であると考えます。その時に、他人のことは干渉せんでええ、自分自身をきちっと決めるのがお茶であると。まず自らを省みる、そしてあるべき姿を築き上げることができたら、相手はどんな人でも受け入れればいい。自分自身を省みる時間を持たず、ほかのせいにすることを求めてしまいますが、他人に惑わされずに、あるべき自分の姿を決めることができたら、強い人間になることができる。毎回毎回退屈で、一見同じことの繰り返しの場であっても、時は刻々と移り変わって少しずつ変わっていく。基本を習い習熟することによって、様々な場面に対応できるようになる。稽古を通じて、どんなことにも耐えうる懐の深い人間に精進できたらと思います。


2012年2月20日月曜日

【茶道クラブ  番外編】


【茶道クラブ  番外編】

~ Tea Break ~

Welcome! Hiro Ajiki

 

 

陶芸家の安食ヒロ先生がいらっしゃいました。先生自ら亭主となられたのですが、皆照れてなかなか正客にあがらない・・。“お茶会で茶碗がノンコウとかですと、正客がすぐきまるんですけど、私なんかだとなかなか決まらないんですね”なんて自虐的なお言葉もでましたが、先生の道具作りからそれにこめた想いをいろいろお話されました。 

  

“蓋置っていつも蓋をのせられて、全然みえないけど、お茶会の間ずっと火を見張ってるんですよ”これは火の見張り番なんだと思うと、普段何気なく使っていたものが急に愛しくなりました。おしりも可愛いけれど拝見の時どちらを向けようか困ってしまいましたが、蓋が水平に乗るところがすごい。

   

マチュピチュやブータンなど世界の各地でお茶会をやったという、左は金のお茶碗“ダイアよりも金っていうのは世界のどの文明いっても大変な価値をもっています。”銘はインカ帝国にちなんで来素去です。 右は佐藤先生がどうしてもと乞われてある方に差し上げたら、その方が亡くなったときに形見分けとともに戻ってきたという、とっても魅力的なブータンの茶碗。一つの茶碗が二つになって帰ってきた、物語になりそうですね。

 

“先生、あれ目みたいにみえるんですけど・・・。”
“心霊写真ですよ“
”・・ありえん“
“筒茶碗にあわせて茶筅もつくって展示会に置いといたのですが、竹が割れてしまいました。今度はもーっと長いのをつくっておきます” 
他にも展示会では茶碗の中にガラスのついたお茶碗が。
“大陸から渡って来たガラスを(海辺でひろったやつ?)土をガラスの一回り大きいサイズに空けておいて焼いて熱いうちにガラスで接ぐんです。これで月見の茶会で雨がふっても、お茶碗の中に月があらわれるから大丈夫”
“黒茶碗と赤茶碗があって、それを半分くっつけた茶碗を作ったんだけど銘はなんだと思いますか?”
“え、なんだろう・・・”
“スタンダールです。”
“赤と黒!”
早速アマゾンで買いました。

 


この茶杓は蓋の上にはのるけれど、畳に拝見にだすとどうしても倒れてしまいます。
“銘はへそ曲がり?ふて寝でもいいかも”

佐藤先生のはからいで、今日の食事は屋台のラーメン“ちゃらら~らら”“お鳴り物!?”銅鑼じゃないけどちゃんと知らせてくれました。

 

最後に“何を作るのが得意ですかって?子作りです!”皆で爆笑しましたが、見渡してみればお茶室は先生のステキな子供でいっぱい、みんな先生の手で作られ命を吹き込まれたお道具に囲まれていました。“それでは皆さんバーレム会で会いましょう“”バーレム?“”ハレームって歳でもないし“”・・・“ 終始安食先生の茶目っ気たっぷりのジョークに乗せられて、お茶ってこんなに楽しいものだったのかって改めて感動させられた1日でした。



【茶道クラブ  番外編】(English)


【茶道クラブ  番外編】

~ Tea Break ~

Welcome! Hiro Ajiki

 

 

Mr.Hiro Ajiki, the ceramist,came to our tea ceremony school.Although he was’t the host,he still prepared tea for all of us and we were a bit uncomfortable because we were the host and he was the guest.{ Usually we decide on using the tea ceramics by Nonkou and we might not think of Mr Hiro ‘s ceramics, so it made the situation a bit difficult} He self-tortures himself by comparing himself to Nonkou (the biggest name in ceramic industry).He also spoke about what would come to him mind while making a ceramic.

  

The lid rest is always on, so it’s not visible at all, however, it’s always on the during tea ceremony. It looks like the lid rest is catching on fire by the way it is positioned, it looks brave.The hips are positioned towards the guests, so the front shows some embarrassment, we wonder shall we show the hips or the face? meanwhile, it’s great that a lid can be put horizontally. 

   

He had a tea ceremony in Machu Picchu, Bhutan,and at every corners of the earth. The left is a gold teacup.He said [Gold is worthier than Diamond even all civilizations in the world think so] The name of the ceramic is Kusuko connected with the Inca Empire. Mrs. Sato gave the ceramic from the above right picture to whoever desired it earnestly, as a souvenir. and then, after she died it came back with her keepsake.It’s a very charming ceramic of Bhutan.The Story is very fascinating. 

 


{Ican see eyes}{Maybe a ghost on this ceramic.}{・・It’s can’t be・・} {I placed a tea whisk and a cylindrical ceramic during my presentation.but the bamboo has broken.I will make it longer next time.} During his presentation, the other ceramics had little pieces of glass on them.Grass
came from China maybe picked up on the beach, a burnt ground , and patched with glass, while it’s still hot. Some cups have a piece of glass on, these cups are used during moonlight at a tea party. If it rains, we can’t see the moon but it’s Ok because we still can see the moon on our cup. {There are dark teacups and reddish teacups, what do you thing the names of the ceramics are?} {Let me see・・}{Stendhal!} { the red and the black!}I bought it from Amazon soon after I went home. 

 


Although this tea spoon sits on a lid, if we take it out from the lid, it will fall down inevitably on the tatami.He said {The name is perversity, or we can say that it’s like staying in bed out of spite} Mrs. Sato called it Ramen noodles, stand. {charara-rara}{Musical instruments!} Although it wasn’t Dora’s sound,(the Japanese bell) we can know today’s meal time perfectly. 

 

At last {What is your favorite thing to make ?a child!} Although it roared with laughters altogether, when overlooking, the tea ceremony room was full of his great “children“ we were surrounded by all his ceramics which was made from his hands and brought into life. {Then ladies and gentleman, we will meet again at a baarem club}{ what is baarem?} {itsn’t a harem because everyone aren’t young.}{・・} It was so pleasant to have such a playful Mr. Ajiki from beginning to end, it was one day to remember for everyone.



2012年2月16日木曜日

【茶道クラブ】2012年2月16日(木)

【茶道クラブ】

~ 如月 ~ 

掛け物 吟松  蓬露 (小堀 政安)
松林に風がふくさま 
花入れ 古銅龍耳 
(古とつくものはとても古いものなので作者などは不明だそうです)
花 藪椿 
お茶では一人の人間が亭主になったり客になったりします。それぞれ役割が集まって一つのお茶という芸術が成り立つので、皆平等であるというのはもちろん、一人の例外もない。一人だけ好き勝手にするとお茶事は成り立たなくなります。太閤秀吉は偉いから、いつも客というわけでもなく、自ら亭主となり、町人をもてなしていた。全てがかかわりあっているというのは他のどんな物事でもそうで、無関係ではいられない。全体とうまくバランスをとって調和を保つことが重んじられた日本だから、過去にどんな困難があっても乗り越えてきた歴史がある。一人勝ちはなく平等だという精神が、お茶には感じられます。様々な災害など、当事者ではなくても同じ日本人である以上避けては通れない問題がある。金持ちも貧乏人も、船がしずめばが皆同様に沈んでしまう。それぞれの役割を誠実に努めていきたいと思います。 

水差し 京焼 三浦 竹泉 
水差しの蓋はいつもは客に蓋裏をみせないようにたてかけるのですが、みかん型で蓋を立てかけるとすべってしまうので、この水差しは逆に立てかけました。 

茶碗 国領作 
田舎家ののどかな春の訪れを感じる温かみのある茶碗 


茶碗 杉原 祥公 雪笹 丹波焼 
少し筒型でお茶が冷めにくく、春の雪解けを感じられるお茶碗でした 

棗 菫(すみれ)に雲雀(ひばり) 溜塗 中棗
井伊宗観好み12ヶ月棗写し 如月 
藤原定家『拾遺愚草』に収められる『詠花鳥和歌各12首』を主題として井伊宗観(直弼)が好んだもので、

藤壷 ゆく春の かたみとやさく 藤の花 そをだに後の 色のゆかりに
雲雀 すみれさく ひばりの床に やどかりて 野をなつかしみ くらす春かな

雲雀と菫の蒔絵に蓋裏には藤の花が描かれています。幕末の大政治家井伊直弼ですが、茶人としても大成していたことが印象的でした。 

一閑人(いっかんじん)の蓋置 

栄螺(さざえ)の蓋置 
棚のお手前だったので蓋置がいろいろあり、それぞれ扱いがありました。炉の火の方に頭を倒して置く“一閑人の火あぶり”“栄螺の尻あぶり”千利休が七種えらんだという七種蓋置の二つ。
お道具の作家や作られた場所を問うことが、拝見の中で多いですが、現代生活は誰がいつどこで作ったのかわからないものに囲まれて、非常に脆い基盤の上になりたっています。恐らく何か困ったことがあっても修復もできないし、どこがいけないのかもわからない。上を見すぎて足元をみてこなかったつけは、いつか払わされるのではないか。道具のもつ意味や背景を感じながら、時には前に進むのをやめて、物事をみつめなおしたりすることの大切さを学びました。