2012年2月20日月曜日

【茶道クラブ  番外編】


【茶道クラブ  番外編】

~ Tea Break ~

Welcome! Hiro Ajiki

 

 

陶芸家の安食ヒロ先生がいらっしゃいました。先生自ら亭主となられたのですが、皆照れてなかなか正客にあがらない・・。“お茶会で茶碗がノンコウとかですと、正客がすぐきまるんですけど、私なんかだとなかなか決まらないんですね”なんて自虐的なお言葉もでましたが、先生の道具作りからそれにこめた想いをいろいろお話されました。 

  

“蓋置っていつも蓋をのせられて、全然みえないけど、お茶会の間ずっと火を見張ってるんですよ”これは火の見張り番なんだと思うと、普段何気なく使っていたものが急に愛しくなりました。おしりも可愛いけれど拝見の時どちらを向けようか困ってしまいましたが、蓋が水平に乗るところがすごい。

   

マチュピチュやブータンなど世界の各地でお茶会をやったという、左は金のお茶碗“ダイアよりも金っていうのは世界のどの文明いっても大変な価値をもっています。”銘はインカ帝国にちなんで来素去です。 右は佐藤先生がどうしてもと乞われてある方に差し上げたら、その方が亡くなったときに形見分けとともに戻ってきたという、とっても魅力的なブータンの茶碗。一つの茶碗が二つになって帰ってきた、物語になりそうですね。

 

“先生、あれ目みたいにみえるんですけど・・・。”
“心霊写真ですよ“
”・・ありえん“
“筒茶碗にあわせて茶筅もつくって展示会に置いといたのですが、竹が割れてしまいました。今度はもーっと長いのをつくっておきます” 
他にも展示会では茶碗の中にガラスのついたお茶碗が。
“大陸から渡って来たガラスを(海辺でひろったやつ?)土をガラスの一回り大きいサイズに空けておいて焼いて熱いうちにガラスで接ぐんです。これで月見の茶会で雨がふっても、お茶碗の中に月があらわれるから大丈夫”
“黒茶碗と赤茶碗があって、それを半分くっつけた茶碗を作ったんだけど銘はなんだと思いますか?”
“え、なんだろう・・・”
“スタンダールです。”
“赤と黒!”
早速アマゾンで買いました。

 


この茶杓は蓋の上にはのるけれど、畳に拝見にだすとどうしても倒れてしまいます。
“銘はへそ曲がり?ふて寝でもいいかも”

佐藤先生のはからいで、今日の食事は屋台のラーメン“ちゃらら~らら”“お鳴り物!?”銅鑼じゃないけどちゃんと知らせてくれました。

 

最後に“何を作るのが得意ですかって?子作りです!”皆で爆笑しましたが、見渡してみればお茶室は先生のステキな子供でいっぱい、みんな先生の手で作られ命を吹き込まれたお道具に囲まれていました。“それでは皆さんバーレム会で会いましょう“”バーレム?“”ハレームって歳でもないし“”・・・“ 終始安食先生の茶目っ気たっぷりのジョークに乗せられて、お茶ってこんなに楽しいものだったのかって改めて感動させられた1日でした。



0 件のコメント:

コメントを投稿